西国三十三か所めぐりは1300年の歴史を持つ日本最古の巡礼です。畿内の観音さまを祀った霊場33寺を参拝し、満願成就を目指す旅です。
第1番 那智山 青岸渡寺 (なちさん せいがんとじ)
御本尊 如意輪観世音菩薩
御詠歌 「補陀洛寺や 岸打つ波は 三熊野の
那智のお山に ひびく滝津瀬」
参拝日 平成30年4月22日
所在地 和 歌 山 県 那 智 勝 浦 町 那 智 山
那智山は古くから神仏習合の聖地です。一生のうちに伊勢は7回、熊野は3回参詣すると満願成就すると言われています。伊勢はあと2回、熊野は今回が最初であと2回。
創建は仁徳天皇の御代(4世紀)ということです。仏教伝来が6世紀前半ですから仏教より先に山岳信仰で神様をお祭りしていたとと思われる。
熊野は 日本書紀・古事記で神武天皇の東征のおり、瀬戸内から海路により上陸したところと言われています。熊野から八咫烏の先導で大和へ入り大和政権を確立したと言われています。熊野は古代から不可思議なところ!
青岸渡寺の本堂は改修工事中でした。
御朱印
本堂のお隣りに熊野那智大社
こちらも改修工事中でした。
本堂から少し下ると三重塔があります。三重塔の後方に那智の大滝が
この滝は落差133m、幅13m、深さ10mで一段の滝としては日本一です。
圧倒的な滝の光景で御詠歌にうたわれている滝の音は不思議と記憶に残っていません。
これからは目を閉じ耳をすまし音も記憶に残るようにしたいものです。
第2番 紀三井山 金剛宝寺[紀三井寺] (きみいさん こんごうほうじ)
御本尊 十一面観世音菩薩
御詠歌 「ふるさとを はるばるここに 紀三井寺
花の都も 近くなるらん」
参拝日 平成29年11月26日
所在地 和 歌 山 県 和 歌 山 市 紀 三 井 寺
朱の楼門は国の重要文化財
楼門をくぐると、231段の石段が続いています。この石段は「厄除け坂」と言われ、女厄33段、男厄42段、還暦厄61段に踊り場があり、石段を登りきるとご利益があると言われています。
お寺は山号があるぐらいですので山の上や小高いところにあります。いつも酸欠状態で登って参拝することになります。トランス状態に陥り、不思議なもので仏様がニッコリと笑ってくださることがあります。そのお顔を例えれば赤ちゃんが最初に笑う顔のようです。南無阿弥陀仏、南無観世音菩薩。
本堂
御朱印
万葉人が愛した和歌の浦
第3番 風猛山 粉河寺 (ふうもうざん こかわでら)
御本尊 千手千眼観世音菩薩
御詠歌 「父母の 恵みも深き 粉河寺
ほとけの誓い たのもしの身や」
参拝日 平成29年11月25日
所在地 和 歌 山 県 紀 の 川 市 粉 河
JR和歌山線粉河寺から歩くこと15分で大門に到着。和歌山線は本数が少なくどうにか閉門前に入ることができました。
境内の参道を進むと重要文化財の中門があります。
中門をくぐり、更に進むと国名勝の枯山水観賞式蓬莱庭園に。
本堂は西国札所の中で最大級の建物です。
御本尊の千手千眼観世音菩薩は永遠の秘仏だそうです。
御朱印
第4番 槇野尾山 施福寺[槇尾寺] (まきのおさん せふくじ[まきのおでら])
御本尊 十一面千手千眼観世音菩薩
御詠歌 「深山路や 檜原松原 わけゆけば
巻の尾寺に 駒ぞいさめる」
参拝日 平成30年11月20日
所在地 大 阪 府 和 泉 市 槇 尾 山 町
槇尾寺は西国三十三か所のうちで屈指の難所です。槇尾山の山腹の標高530mにあります。ということで、駐車場から距離約1kmで険しい山道を歩くことになります。当日は夕方に駐車場に到着し、40分ぐらいの登山で閉門前にどうにか参拝することができました。息を整える間もなく汗まみれで合掌。
山門
山道
弘法大師空海が剃髪得度(ていはつとくど)した跡
花山法皇が1000年前に粉河寺から過酷な山道を経て参拝したということです。
御詠歌に率直な気持ちが読まれています。
強い信心があればこそです。南無観世音菩薩!。
横から見た本堂
本堂
御朱印
第5番 紫雲山 葛井寺 (しうんざん ふじいでら)
御本尊 十一面千手千眼観世音菩薩
御詠歌 「参るより 頼みをかくる葛井寺
花のうてなに 紫の雲」
参拝日 平成29年11月23日
所在地 大 阪 府 藤 井 寺 市 藤 井 寺
葛井寺は近鉄南大阪線藤井寺駅から徒歩5分にあり、藤井寺市の賑やかな町中にあります。
十一面千手千眼観世音菩薩は秘仏で毎月18日に御開帳されるそうです。また、藤の花が素晴らしいとのこと。
南大門
専心龍乗観世音菩薩
本堂
御朱印
以上、紀州・南河内にある1~5番札所。