西国三十三か所めぐりは1300年の歴史を持つ日本最古の巡礼で、畿内の観音さまを祀った霊場33寺を参拝し満願成就を目指す旅です。
第6番 壷阪山 南法華寺[壷阪寺]
(つぼさかさん みなみほっけじ[つぼさかでら])
御本尊 十一面千手千眼観世音菩薩
御詠歌 「岩をたて 水をたたえて 壺阪の
庭のいさごも 浄土なるらん」
参拝日 平成29年11月25日
所在地 奈 良 県 高 取 町 壷 阪
壷阪寺は近鉄吉野線壺阪山駅からバスに乗って行きました。
高取山の中腹に広がった広大な境内に多くの伽藍・石仏があります。
山門
石仏
仏足石
重要文化財の室町時代建立の三重塔
壷阪寺の観音様は眼病封じの観音様です。
三重塔の前に大きなメガネが。ここをくぐるのご利益があるということで、目の悪い小生は当然くぐらせていただきました。南無観世音菩薩!
本堂
御朱印
また、壷阪寺は浄瑠璃の「壺阪霊験記」(つぼさかれいげんき)の舞台となった場所です。
お里・澤市の像
日印友好の証しの天竺渡来の大観音石造と大涅槃石造があり、近くによると圧倒されます。両石造ともインドで花崗岩を加工し、日本でそのパーツを組み立てたものだそうです。
大観音 総高20m
大涅槃 全長8m
万葉集ゆかりの二上山
第7番 東光山 岡寺[龍蓋寺]
(とうこうざん おかでら[りゅうがいじ])
御本尊 如意輪観世音菩薩
御詠歌 「けさ見れば つゆ岡寺の 庭の苔
さながら瑠璃の 光なりけり」
参拝日 平成29年11月25日
所在地 奈 良 県 明 日 香 村 岡
岡寺までは近鉄吉野線岡寺駅で降りタクシーを使いました。
岡寺は日本最初の厄除け霊場とされています。
龍蓋寺の寺名は、開基の義淵僧正が農民を苦しめていた悪龍を法力で池に閉じ込め蓋をしたと言い伝えから付けられた。
本堂には弘法大師が作った如意輪観世音が安置されています。日本最大の塑像(土で作った像)で国の重要文化財に指定されています。
山門
本堂
御朱印眼下には飛鳥の里
第8番 豊山 長谷寺 (ぶざん はせでら)
御本尊 十一面観世音菩薩
御詠歌 「いくたびも 参る心は はせつ寺
山もちかいも 深き谷川」
参拝日 平成29年11月24日
所在地 奈 良 県 桜 井 市 初 瀬
平安時代から女性の人気のスポットです。
紫式部や清少納言も参拝していたかも。
近鉄長谷寺駅に降り、徒歩20分ぐらいの場所にあります。長谷寺駅から一旦下り、初瀬川沿いの門前町を登って行きます。かなりアップダウンがあります。門前町には商店が並んでいて、大好物の饅頭などが目に入ります。それを横目で見て、参拝が先と言い聞かせ坂道を上がります。
途中に三十三か所巡礼の開基者が眠る「豊山 発起院」があります。発起院を参拝し、目指す長谷寺に向かいます。
長谷寺に到着
仁王門
仁王門から本堂まで399段の登廊
国宝の本堂
舞台造りで外舞台からはすばらしい景色が目に入ってきます。
御本尊は十一面観世音菩薩立像で10mもあり、圧倒されます。
南無観世音菩薩!
当日は修学旅行の生徒や団体旅行客で本堂内はごった返していました。
御朱印
舞台の柱
舞台からの眺望
五重塔
ちょうど紅葉真っ盛り
番外 豊山 発起院 (ぶざん ほうきいん)
御本尊 徳道上人像
御詠歌 「極楽は よそにはあらじ わがこころ
おなじ蓮の へだてやはある」
参拝日 平成29年11月24日
所在地 奈 良 県 桜 井 市 初 瀬
三十三か所巡礼の開基の徳道上人の御廟所です。なお、三十三か所巡礼は奈良時代に開かれた日本最古の巡礼です。
本堂
御朱印
第9番 興福寺 南円堂 (こうふくじ なんえんどう)
御本尊 不空羂索観世音菩薩
御詠歌 「春の日は 南円堂に かがやきて
三笠の山に 晴るるうす雲」
参拝日 平成29年11月24日
所在地 奈 良 県 奈 良 市 大 路 町
興福寺は世界遺産で国宝の建造物、仏さまのオンパレードです。
国宝館の阿修羅像は必見です。
南円堂は国内最大の八角形の円堂です。なかに本尊の不空羂索観世音菩薩が安置されています。
御朱印
国宝の五重塔
境内の様子
大イチョウ
以上、奈良・大和路にある6~9番札所。