九州の旅(20)神話⑥みそぎ

 神話 伊邪那岐神のみそぎの地

 

 神々の系図   朱書きの神は今回の記事に関わる神々です。

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  神々の表記は、古事記の記載による。(例えば、「ににぎのみこと」は、古事記では「邇邇芸命」で日本書紀では「瓊瓊杵尊」というふうに違いがあります。)

 

 神話 国生み・神生みのあらすじ

 国生み

 天と地が分かれた時、天上の高天原(たかまのはら)に最初の神が出現した。さらに神が増えていき、国生みをする男神の伊邪那岐神(いざなぎのかみ)と女神の伊邪那美神(いざなみのかみ)が現れる。これらの神により、日本に大八島(おおやしま)が誕生した。

 大八島は、生まれた順に淡路島、四国、隠岐、九州、壱岐、対馬、佐渡、本州。

 神生み

 国生みを終え、次に神を生む。海の神である大綿津見神(おおわたつみのかみ)、山の神である大山津見神(おおやまつみのかみ)など17柱の神々を次々と生んだ。

 ところが、伊邪那美神が火の神の火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)を生んだときに火傷を負い死んでしまう。妻を忘れられない伊邪那岐神は黄泉(よみ)の国へ伊邪那美神に会いに行く。そこで目にしたのは、おぞましい姿の伊邪那美神であった。

 黄泉の国から逃げ帰った伊邪那岐神は穢れを落とすため、筑紫(つくし)の日向(ひむか)の阿波岐原(あわぎはら)でみそぎをした。そのとき生まれたのは、天照大御神(あまてらすおおみかみ)、月読命(つくよみのみこと)、建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)、住吉三神などの神々であった。

 

1 江田神社(えだじんじゃ)   令和元年11月27日

 御祭神は、伊邪那岐神(いざなぎのかみ)、伊邪那美神(いざなみのかみ)。日本最初の夫婦ということで御神徳は縁結び。

 所在地は、宮崎県宮崎市阿波岐原町字産母。伊邪那岐神がみそぎをした御池(みいけ、みそぎが池)が近接する宮崎市民の森の中にあります。 

 

 みそぎの碑   神社参道横にあります。

 茶色の部分は伊邪那岐神、黒の3つの円筒は、「海」建速須佐之男命、「日」天照大御神、「月」月読命を表す。みそぎの最後に顔を洗うと、左目から天照大御神が、右目から月読命、鼻から建速須佐之男命が生まれたという。

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 なお、駐車場には宮崎市 神話・観光ボランティアの事務所があり、親切丁寧にガイドしていただきました。感謝。

 一の鳥居

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 一直線に伸びた参道

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 二の鳥居

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 御神木   クスノキ

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 拝殿

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 本殿

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 御朱印

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2 御池(みそぎが池)

 祝詞(のりと)発祥の地

 全国の神社で奏上する「祝詞」の冒頭で「かけまくも畏(かしこ)き伊邪那岐の大神、筑紫(つくし)の日向(ひむか)の橘(たちばな)の小戸(をど)の阿波岐原(あはぎはら)に禊(みそ)ぎ 祓(はら)えたまいしに」と読み上げられている場所がまさしくここです。

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 ここが、伊邪那岐神が穢れを落とすためにみそぎをしたところ。

 寒い中、両足を入れてみそぎをしている人を発見。それもかなり長時間。チョット真似はできない。

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 6月にはスイレンが満開になるそうです。見てみたい。

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 以上、九州の旅(20)神話⑥みそぎ。