九州の旅(23)神話⑨神武天皇

 神武天皇(じんむてんのう)は、古事記、日本書紀によれば、日本の初代天皇とされている。日本神話に登場するが、神として生まれたのではなく、寿命を持つ人として生まれ、神代から人代へ橋渡しをしたと言える。

 古事記では神倭伊波礼琵古命(かむやまといわれびこのみこと)と称され、日本書紀では神日本磐余彦尊(かむやまといわれひこのみこと)、始馭天下之天皇(はつくにしらすすめらみこと)、若御毛沼命(わかみけぬのみこと)、狹野尊(さののみこと)、彦火火出見(ひこほほでみ)と称される。

 また、古事記、日本書紀において、神倭伊波礼琵古命(神日本磐余彦尊)は日向(ひむか)で生まれ、天下を治めるため大和を目指し東征したとされている。

 

1 皇子原神社(おおじばるじんじゃ)   令和元年11月22日

 皇祖、神武天皇(幼名:狭野尊(さののみこと))の生誕の地とされており、幼少期をここで過ごしたとされている。神社の背後に「産婆石(うべいし)」があり、その周辺で神武天皇が誕生したされている。

 皇子原神社の鎮座地は皇子原神社古墳群の中にあり、6基の古墳がある。また、皇子原神社は1号古墳の上に鎮座している。また、神社は皇子原公園の中にあり、園内には神武の館をはじめ、コテージ、ゴーカート、遊具などもたくさんの施設が整備されている。

 所在地は、宮崎県西諸県郡高原町大字蒲牟田。

 

  皇子原公園(おうじばるこうえん)

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 一の鳥居

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 二の鳥居

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  参道

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 皇子原神社

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 産婆石(うべいし)

 狭野尊が生まれた時、この場所で産湯を使ったとされている。

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 神社裏にある広場には、幼少の狭野尊。建物は古代住居。

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 古墳

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 神武の館    当日は、お休みでした。

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 神武の館の裏にある庭

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 狹野茅上娘子(さののちがみおとめ)の歌碑

 「君が行く 道のながてを くりたたね 焼きほろぼさむ 天の火もがも」

(あなたが行く長い道のりを、くるくると手繰り寄せるようにして、焼き尽くしてくれる天の火がほしい。そうすれば、あなたは都に留まるしかないだろうから。)

f:id:hakusaniiyo:20200507113946j:plain  今の雨は、娘子の涙雨であったのか。 

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 恋人たちの鐘

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 さざんか   困難に打ち克つ」「ひたむきさ」

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 晩秋

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2 狭野神社(さのじんじゃ)    令和元年11月22日

 御祭神は、神武天皇(幼名:狭野尊(さののみこと))であり、創建当時に鎮座していた元宮の地には、末社の皇子原神社が鎮座している。皇子原神社からは車で5分ほどの距離にある。狭野神社の社名は幼名「狭野尊」が由来。

 所在地は、宮崎県西諸県郡高原町大字蒲牟田。

 

 鳥居

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 長さ1300mに渡る長い参道   スギ並木で国の天然記念物。

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 大スギ

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 御神木

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 狛犬

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 拝殿

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 本殿   真ん中奥

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 御朱印

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3 駒宮神社(こまみやじんじゃ)

 御祭神は、初代天皇神武天皇であり、幼少時の少宮趾として伝えられている。また、神武天皇は阿比良比売(あひらひめ、吾平津姫)をお妃に迎え、愛馬「龍石(たついし)」号を友にこの地に住んでいたと伝えられている。

 御神徳は、安産、病気平癒、交通安全、厄除開運など。

 所在地は、宮崎県日南市平山。

 

 一の鳥居

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 参道

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 狛犬ではなく狛馬

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 拝殿

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 本殿

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 御朱印

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 左は神武天皇像。右は「日向シャンシャン馬」発祥地記念の駿馬「龍石」。

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 宮崎地方には昔から、結婚した男女が夫婦そろって鵜戸神宮に参詣する慣習があり、帰り道に鈴のついた馬を夫が引いて帰る様子が「シャンシャン馬」道中として、広く知られている。シャンシャン馬は、馬に鈴をつけ、また綺麗に着飾り、駒宮神社に参拝する風習が元と言われている。

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 ここにも、お馬さんが。本物と見間違えてしまいそう。

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 御本殿の左後方にある巨岩    弥生時代の磐座信仰跡か。

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 御鉾の窟(みほこのいわや)

 神武が宮崎へ向かう時、天下泰平を願い鉾を窟屋に収めたと伝わる。 

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 陰陽石

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 以上、九州の旅(23)神話⑨神武天皇。