九州の旅(25)神話⑪神武天皇

 神武天皇(じんむてんのう)は、古事記、日本書紀によれば、日本の初代天皇とされている。日本神話に登場するが、神として生まれたのではなく、寿命を持つ人として生まれ、神代から人代へ橋渡しをしたと言える。

 古事記では神倭伊波礼琵古命(かむやまといわれびこのみこと)と称され、日本書紀では神日本磐余彦尊(かむやまといわれひこのみこと)、始馭天下之天皇(はつくにしらすすめらみこと)、若御毛沼命(わかみけぬのみこと)、狹野尊(さののみこと)、彦火火出見(ひこほほでみ)と称される。

 また、古事記、日本書紀において、神倭伊波礼琵古命(神日本磐余彦尊)は日向(ひむか)で生まれ、天下を治めるため大和を目指し東征したとされている。

  

  立磐神社(たていわじんじゃ)  神武天皇御東遷御船出之地

                         令和元年11月29日 

 神武天皇は東遷の際、美々津港(みみつこう)より船出するにあたり、航海の安全を祈念するため、海上の守護神である底筒男命(そこつつのおのみこと)、中筒男命(なかつつのおのみこと)、上筒男命(うわつつのおのみこと)の住吉三神を祀ったとされている。

 美々津港は、耳川(みみかわ)が日向灘に注ぎこむ河口にあり、古代から存在したと言われている。

  御祭神は、底筒男命、中筒男命、上筒男命、神武天皇。

 所在地は、宮崎県日向市美々津町。耳川河口の右岸側にあります。

 

 最初に旭日旗(きょくじつき)が目に入りました。それから、境内入口にある大きな碑が。

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 日本海軍発祥之地

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 参道  右横に耳川河口(美々津港)があります。

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 神武天皇御腰掛の岩

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 二の鳥居

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 狛犬    愛らしい表情ですね。小生の家のワンコもよく見せる表情です。

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 ナーバス?

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 御神木   クスノキ

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 天に根を張り、天の恵みを吸収しているように見える。

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 拝殿   修繕工事中

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 阿蘇火砕流の柱状節理?  これも古代の磐座(いわくら)?  神社が鎮座している場所は、磐座や古墳があるところに重なる。古代からの聖域を人伝いに語り継がれた結果が、今、私たちが見る姿なのかも。神社は古代からのたくさんの人々の思いが込められた畏れ多いところなのかもしれない。

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 美々津港    耳川の出口方向を撮影。

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 対岸   

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 立磐神社がある日向市美々津地区は重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。

 美々津は、耳川の河口にある港を中心にして、江戸時代から明治時代にかけ京阪神との経済・文化交流の拠点とされ繁栄した港町で、現在も回船問屋などの商家の建物が保存されている。

 

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 保存地区を通り抜け、美々津海岸沿いの道路を走ると、「神武天皇御船出の地」に。

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 案内板

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 美々津港を出た神武天皇率いる船団が、左の小島と右の燈台のある島の間(お舟出の瀬戸)を通って行ったと伝えられている。

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 小島

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 燈台のある島

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 以上、九州の旅(25)神話⑪神武天皇。