生目古墳群(いきめこふんぐん) 令和元年11月28日
生目古墳群は、宮崎平野を流れる大淀川(おおよどがわ)右岸に位置する標高25mほどの台地上に築かれた、古墳時代前期から後期(3世紀後半~4世紀前半)の古墳群です。
生目古墳群は前方後円墳8基、円墳42基、総数50基の古墳群である。その中の1号墳、3号墳、22号墳は墳長が100mを超える規模であり、生目古墳群は古墳時代前期において、九州最大の古墳群であったと考えられている。
なお、生目古墳群は昭和18年に国の史跡に指定されている。
かなり見晴らしがいい。墓には打って付けの場所なのかもしれない。
生目22号墳 前方後円墳,墳長117m。
生目14号墳 前方後円墳,墳長63m。
生目9号墳 円墳?、直径38m。今までは円墳と思われたが、どうも前方後円墳であるらしい。
生目3号墳 写真は前方部。
前方後円墳、墳長143m、周濠(しゅうごう)あり。古墳時代前期の築造、築造時では九州最大の前方後円墳。
生目5号墳
遠方後円墳、墳長54m、周濠あり。平成18年、19年に復元工事を行った。古墳築造時の葺石(ふきいし)の姿が蘇った。
後円部
前方部から後円部を撮影。
地下室横穴墓(ちかしきよこあなぼ)
地面に竪坑を掘り、そこからさらに横穴を掘って埋葬施設を構築し、その中に死者を葬る墓。5世紀〜6世紀の古墳時代の南九州に多い。
写真の穴は竪坑で、被葬者は左側の地面下の玄室に埋葬されており、そこに運び入れるための「羨道(えんどう)」が見えている。また、縦に置かれた石は、羨道を塞ぐための板石。
また、地下式横穴墓は、前方後円墳の周濠付近に前方後円墳を取り囲むようにたくさん見つかっている。
宮崎市生目の杜遊古館 生目古墳群史跡公園の入り口にあります。
遊古館の展示室
生目21号墳近接の地下室横穴墓から出土
生目古墳群周辺地域の別の古墳群(地下室横穴墓)からも土器、鉄加工品などたくさん出土しており、この遊古館で展示されていた。
前方後円墳、円墳の被葬者と地下式横穴墓の被葬者がどのような関係があったのか、すごく興味があるところです。
以上、九州の旅(29)史跡④生目古墳群。