九州の旅(38)磨崖仏③髙瀬石仏

 髙瀬石仏(たかせせきぶつ)    令和元年12月3日

 髙瀬石仏は、大分県大分市髙瀬にある平安時代中期から後期の磨崖仏である。昭和9年、国の史跡に指定されている。

 凝固岩の洞窟中に、大日如来(だいにちにょらい)を中心に、如意輪観音(にょいりんかんのん)、馬頭観音(ばとうかんのん)、大威徳明王(だいいとくみょうおう)、深沙大将(じんじゃだいしょう)の5体の石仏が刻まれている。

 

 洞窟を覆う建屋

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 左から、 大威徳明王坐像、大日如来坐像、如意輪観音坐像。

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  大威徳明王坐像

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 大日如来坐像

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 如意輪観音坐像

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  馬頭観音坐像  5体のうち、右端にあります。

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 深沙大将立像(じんじゃだいしょうりつぞう)  5体のうち、左端にあります。

 深沙大将は、玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)がインドへ旅した祭、砂漠で玄奘を守護したと伝えられている。腹部には子供の顔を現す。

 深沙大将立像は全国的にも作例が少なく貴重なものであるらしい。

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  洞窟内に彫られているため、保存状態がよく、平安時代の彩色が残っている。

 合掌。

 

 

 

 以上、九州の旅(38)磨崖仏③髙瀬石仏。