富貴寺(ふきじ) 令和元年12月5日
富貴寺は、大分県豊後高田市田染蕗(たしぶふき)にあるお寺です。富貴寺のある国東半島(くにさきはんとう)は古来から山岳信仰が篤く行われており、この信仰に近接の宇佐神宮(うさじんぐう)に起こった八幡信仰(はちまんしんこう)とが融合した結果、神仏習合の独特な山岳仏教文化が形成された。平安末期には国東半島だけで約千の伽藍があったという。この仏教の広がりを六郷満山文化という。
なお、前の記事の「熊野磨崖仏」は、富貴寺の近くにある。
仁王門
石造りの仁王像
富貴寺周辺に溶結凝灰岩である「田染石(たしぶいし)」が採れ、石の加工が昔から盛んに行われていたという。
大堂(おおどう)
この大堂は平安時代の建物で、昭和27年に国宝に指定された。また、富貴寺境内は平成25年に国の史跡に指定されている。
お寺には、イチョウが似合う。
御本尊は木造阿弥陀如来坐像で、平安時代の作で大堂壁画と共に国の重要文化財に指定されている。
御朱印
黄色のジュータン
国東塔(くにさきとう) 国東半島独特の五輪塔
たくさんの石仏
チコチャンとキョエちゃん
富貴寺は、宇治の平等院鳳凰堂、平泉の中尊寺金色堂と並び、日本三大阿弥陀堂のひとつに数えられている。
キリシタン大名大伴宗麟による破壊、太平洋戦争におけるB29の空襲、明治維新の廃仏毀釈などの災難に、その都度村人が力を合せて修復したそうです。痛みの分かる人のやさしさそのものが信心なのか。 合掌。
以上、九州の旅(40)お寺①富貴寺。