九州の旅(40)お寺①富貴寺

 富貴寺(ふきじ)      令和元年12月5日

 富貴寺は、大分県豊後高田市田染蕗(たしぶふき)にあるお寺です。富貴寺のある国東半島(くにさきはんとう)は古来から山岳信仰が篤く行われており、この信仰に近接の宇佐神宮(うさじんぐう)に起こった八幡信仰(はちまんしんこう)とが融合した結果、神仏習合の独特な山岳仏教文化が形成された。平安末期には国東半島だけで約千の伽藍があったという。この仏教の広がりを六郷満山文化という。

 なお、前の記事の「熊野磨崖仏」は、富貴寺の近くにある。

 

 仁王門

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  石造りの仁王像

 富貴寺周辺に溶結凝灰岩である「田染石(たしぶいし)」が採れ、石の加工が昔から盛んに行われていたという。

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 大堂(おおどう)

 この大堂は平安時代の建物で、昭和27年に国宝に指定された。また、富貴寺境内は平成25年に国の史跡に指定されている。

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 お寺には、イチョウが似合う。

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 御本尊は木造阿弥陀如来坐像で、平安時代の作で大堂壁画と共に国の重要文化財に指定されている。

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 御朱印

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 黄色のジュータン

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 国東塔(くにさきとう)   国東半島独特の五輪塔

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  たくさんの石仏

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  チコチャンとキョエちゃん

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 富貴寺は、宇治の平等院鳳凰堂、平泉の中尊寺金色堂と並び、日本三大阿弥陀堂のひとつに数えられている。
 キリシタン大名大伴宗麟による破壊、太平洋戦争におけるB29の空襲、明治維新の廃仏毀釈などの災難に、その都度村人が力を合せて修復したそうです。痛みの分かる人のやさしさそのものが信心なのか。 合掌。

 

 

 

 以上、九州の旅(40)お寺①富貴寺。