九州の旅(41)お寺②真木大堂

 真木大堂(まきおおどう)      令和元年12月5日

 真木大堂は大分県豊後高田市田染真木(たしぶまき)にあるお寺です。この大堂は馬城山伝乗寺(まきさんでんじょうじ)の堂宇のひとつであったと伝えられ、昔は、七堂伽藍を有する国東半島における最大規模の寺院であり、田染地区に36の寺坊を有していたと言われている。堂宇は約700年前に火災により焼失した。現在は、江戸時代に再建された小規模な旧本堂(大堂)と昭和時代に建てられた収蔵庫がある。収蔵庫には、国の重要文化財に指定されている9体の仏像を安置している。

  

f:id:hakusaniiyo:20200609185244j:plain

 境内入口

f:id:hakusaniiyo:20200608181933j:plain

  旧本堂(大堂)

f:id:hakusaniiyo:20200609205834j:plain

 旧本堂(大堂)内の木造の仁王像

f:id:hakusaniiyo:20200608182054j:plain

f:id:hakusaniiyo:20200608182122j:plain

 

 収蔵庫内は写真撮影がNGです。収蔵庫に安置されている「国の重要文化財」の仏像は9体。

 御本尊の木造阿弥陀如来(あみだにょらい)像 ・・・収蔵庫の中央に安置。

 木造四天王(してんのう)像 ・・・ 阿弥陀如来の周囲を守護する。ほぼ等身大の像。

 木造大威徳明王(だいいとくみょうおう)像 ・・・白牛に乗り、6つの顔に6本の腕、さらに6本の足を持つ。大威徳明王像としては日本最大。

 木造不動明王(ふどうみょうおう)像と二童子(にどうしぞう)像 ・・・木彫の不動明王では国内最大級のスケールを誇る。

 阿弥陀如来、四天王像、大威徳明王の製作年代は平安時代後期で、不動明王と二童子は 鎌倉時代と推定されている。

 阿弥陀如来像、大威徳明王像、不動明王像はいずれも大きく立派です。また、どのお顔も端正です。

 約700年前の火災や廃仏毀釈など多くの災難に見舞われたのにもかかわらず、よくぞ生き延びていたものだと感動を覚えます。

   

 御朱印

f:id:hakusaniiyo:20200608190641j:plain

  旧本堂(大堂)の裏側に古代公園があり、石造りの五輪塔や庚申塔などが置かれています。国東半島の石造文化の技術の高さと独特の仏教文化が育まれたことがよく分かります。

 国東塔(くにさきとう)

 国東半島独特の五輪塔   豊後高田市指定文化財

f:id:hakusaniiyo:20200609184339j:plain

 石塔

f:id:hakusaniiyo:20200609171334j:plain

 石幢(せきどう)

f:id:hakusaniiyo:20200609184807j:plain

 庚申塔(こうしんとう)

 彫られているものは、上から日輪・月輪、青面金剛・二童子、三猿・二鶏、四夜叉。江戸時代の作。豊後高田市指定文化財。

f:id:hakusaniiyo:20200609165437j:plain

 国東半島は古くから石造文化の国

f:id:hakusaniiyo:20200609204340j:plain
 駐車場入り口にあるお店ま中では、何か作業をしている様子。

f:id:hakusaniiyo:20200609204619j:plain

 駐車場入り口の空き地 楽しそう!

f:id:hakusaniiyo:20200609205936j:plain

 

 豊後は古くから神仏への信仰が篤い所であり、今回訪問出来なかった神社・寺院がたくさん残っている。また、いつの日か時間をかけて訪問したいものです。

 

 

 

 以上、九州の旅(41)お寺②真木大堂。