日本遺産 星降る中部高地の縄文世界
-数千年を遡る黒曜石鉱山と縄文人に出会う旅-
8番「子宝の女神ラヴィ」、9番「人体文様付有孔鍔付土器」は、南アルプス市ふるさと文化伝承館で見ることができます。
南アルプス市ふるさと文化伝承館 山梨県南アルプス市野牛島
令和3年10月6日
ラヴィちゃんがお出迎え
子宝の女神ラヴィ(円錐形土偶(えんすいけいどぐう))
鋳物師屋遺跡(いもじやいせき) 縄文中期 重要文化財
写真のラヴィちゃんは、レプリカとのこと。ラヴィちゃんは、人気者で出張中だそうです。
土偶は、再生、多産、豊穣の神(妖精)と言われている。(私見)目や手の形、口の下から延びる文様などを考えると、爬虫類・両生類をモチーフとして、創造したものか。爬虫類・両生類の多くは、冬から土の中で冬眠をし、春に現れる。また、カエルなど多産のものも多い。縄文人は、ヘビやカエルなど生む母なる神(地母神)が存在するものと考え、それがこの土偶か。
人体文様付有孔鍔付土器(じんたいもんようつきゆうこうつばつきどき)
鋳物師屋遺跡 縄文中期 重要文化財
有孔鍔付土器は、お酒を入れていたと考えられていて、祭祀に使われていたとされている。(私見)この土器の文様も地母神とそこに棲む世界を表したものか。
土偶装飾土器 鋳物師屋遺跡 縄文中期
水煙文土器(すいえんもんどき) 北原C遺跡 縄文中期
動物装飾土器 北原C遺跡 縄文中期
(説明文)上を向いたカエルの背中に重なるようにヘビが描かれている。カエルは多産のため女性を象徴し、ヘビは男性を象徴したものと考えられており、この土器はまさに「繁栄」や「命」を祈ったものと考えられる。このような組み合わせの装飾は他に類を見ず、非常に貴重な資料といえる。
各種石器
鋳物師屋遺跡の出土品は、世界中の博物館で紹介され、また、様々な本の表紙を飾り、図鑑などにも多く登場している。
特に、子宝の女神ラヴィと人体文様付有孔鍔付土器は縄文の顔というべきもので、感動!
弥太郎の縄文人化度は前回から4%UPの9%。