鳥居橋(とりいばし) 令和元年12月4日
道の駅「いんない」
当日は、道の駅「ゆふいん」をスタートし、「金鱗湖」、「地獄めぐり」を終えて、道の駅「いんない」で車中泊をすることにしました。
道の駅で大分県宇佐市院内町には75基もの石橋があることを知り、日が沈むのに少し時間があったので、石橋を見に行くことに。
道の駅にあったパンフレットを見て、最初に載っている写真の石橋を見に行きました。
この橋は、鳥居橋という名称で、院内を代表する5連アーチの石橋とのこと。すらっと天に伸びた優美な橋脚、気品さえ感じるところから「石橋の貴婦人」とも呼ばれているそうです。大正5年7月に竣工し、これまで多くの大洪水にも耐えているとのこと。
所在地:大分県宇佐市院内町香下
河川:駅館川水系恵良川
橋長:55.15m
橋高:14.05m
橋幅:4.35m
設計:都留清一郎
石工:松田新之助(石橋王と呼ばれた名棟梁)
周りの風景に溶け込んでいる。古代から、ここに存在していたかのよう。
橋の横の駐車場に車を止めて、ぼんやりと橋を見ていると、ストックを両手に持った散歩中のおじいさんが「石川県から来たの?遠い所お疲れさま。」と声を掛けてくださいました。北海道などでも「遠くから来たね!」と声を掛けられたことがあります。石川県は人口が少ないので、石川ナンバーの車は、レアなのかもしれない。その次の言葉の多くは「東尋坊はいいね!」、そこは福井県なんだけど。
おじいさんの話では、きょう午前中、NHKの「にっぽん縦断 こころ旅」で火野正平さんが訪れたそうです。
いろいろと橋の説明を聞いていると、小生と同年代のおかあさんが橋を渡ろうと近づいてきた。おかあさんはこの橋の設計者の親戚だと紹介を受けました。なんと素晴らしいタイミング。
欄干が低く、渡るのが怖いと思ったが。なんと話をしながら歩いていると、いつの間にか対岸に。
高所恐怖症の正平さん無事渡れたのかな。
対岸の河川敷道路から撮影
宇佐市院内町は、「日本一の石橋のまち」と言われている。鳥居橋以外にも石造アーチ橋が点在している。
豊後は、石仏、磨崖仏、五輪塔など石造文化が古代から発達し、近世は石橋、水路など生活インフラにまで広がっている。阿蘇の溶結凝灰岩など石材が豊富なこともあったのかもしれない。豊後は、ほんとうに神仏と石の国だ。
道の駅「ゆふいん」 前日、ここで車中泊しました。
道の駅からの由布岳(ゆふだけ)
金鱗湖(きんりんこ)
湯布院温泉にある湖。水温が高いので、寒い日は霧が立ち上る。
湯布院から別府へ抜ける道からの由布岳
湯布院市街地と九重連山方面
以上、九州の旅(44)鳥居橋。