九州の旅(18)神話④海幸山幸

 神話 海幸彦山幸彦ゆかりの地

 海幸彦、山幸彦の神話はよく知られています。浦島太郎の話の元とも考えられています。

  神々の系図    朱書きの神は今回の記事に関わる神々です。

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  神々の表記は、古事記の記載による。(例えば、「ににぎのみこと」は、古事記では「邇邇芸命」で日本書紀では「瓊瓊杵尊」というふうに違いがあります。)

 

 神話 海幸彦、山幸彦のあらすじ  

 火遠理命(ほおりのみこと、山佐知毘古、山幸彦)は、兄の日照命(ほでりのみこと、海佐知毘古、海幸彦)の大切な釣針をなくした。兄に、強く責め立てられた火遠理命(山佐知毘古)は、兄の釣針を探しに塩椎神(しほつちのかみ)の導きで海の神である大綿津見神(おおわたつみのかみ)の海神(わたつみ)の国に行く。そこで、大綿津見神の姫の豊玉毘売(とよたまびめ)と契を結び、海神の国で3年間過ごしたのち、兄の釣針と塩盈玉(しほみつたま)、塩乾玉(しほふるたま)を持って地上に帰る。

 塩盈珠を用いれば潮が満ち、兄を溺れさせることができ、塩乾珠を用いれば潮が干し助けることができる。兄からまた責め立てられることがあれば、これらの珠を用い、兄を懲らしめることができる。

 豊玉毘売は懐妊し、産屋で火遠理命が見たのは巨大なサメが赤子を産む姿であった。豊玉毘売は正体を見られたため、赤子を置いて海神の国に帰る。この赤子が鵜葺草葺不合命(うかやふきあえずのみこと)である。

 豊玉毘売は、火遠理命(山佐知毘古)が恋しくて、自分が生んだ鵜葺草葺不合命を養育するという理由で妹の玉依毘売(たまよりびめ)を,歌を託して地上に遣わした。

 鵜萱草葺不合命は叔母の玉依毘売を妻として、五瀬命(いつせのみこと)、稲氷命(いなひのみこと)、御毛沼命(みけぬのみこと)、伊波礼毘古命(かむやまといはれびこのみこと)の四御子を生んだ。神倭伊波礼毘古命は日本初代の天皇である神武天皇(じんむてんのう)である。

 

(注)内容については、勉強不足もあり、過不足や誤解釈があるかもしれない。ご容赦ください。


1 青島神社(あおしまじんじゃ)   令和元年11月20日

 青島全景

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 弥生橋

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 青島神社 石碑

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 鬼の洗濯板  島の周囲には洗濯板。

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 自然が造り上げたアート作品

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 海神(わたつみ)の国の象形文字のようにも見える。

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 鳥居

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 参道

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 狛犬   出雲式狛犬?

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 神門

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 拝殿

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 御祭神は、火遠理命(ほおりのみこと、山佐知毘古)、豊玉毘売(とよたまびめ)、塩椎神(しほつちのかみ)。御神徳は、縁結び、安産、航海・交通安全。

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 御朱印

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 元宮への神門

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 たくさんの絵馬のトンネル

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 ビロウ(ヤシ科)   その他、熱帯、亜熱帯植物が群生。 

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 熱帯のジャングル

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 子抱狛犬

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 元宮(もとみや)

 元宮跡から弥生式土器、獣骨などが出土し、古い時代の小さな祠跡があり、祭祀が行われたものと推定される。(青島神社のホームページによる。)

 この場所に火遠理命(ほおりのみこと、山佐知毘古)と豊玉毘売(とよたまびめ)が暮らした宮があったという。

 ここで疑問が発生。何度かの巨大地震により、大津波に襲われいると思われるが、古代の遺跡が残っていることが不思議。やはり神様の御神徳なのか。

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 周囲1.5kmの小さな島ということで、一周散策しました。

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 島の先端の「鬼の洗濯板」

 海神(わたつみ)の国から帰ってきた火遠理命(山佐知毘古)が上陸したところか?

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 黄色のポスト

 地上と海神の国を結ぶ連絡手段。火遠理命(山幸彦)も恋歌を送るのに利用したのか?

 豊玉毘売の歌

「赤玉は 緒さへ光れど 白玉の 君が装ひ 貴くありけり」

 (今でも、赤玉はそれを貫いた緒までも光るほどうつくしいですよ。それにもまして、白玉のようなあなた様の姿は高貴で立派でありました。)

 火遠理命(山佐知毘古)の返歌

「沖つ島 鴨著(ど)く島に 我が率寝し 妹は忘れじ 世のことごとに」

 (カモメの寄りつくこの島で、共寝した愛しい妻のことは、一生忘れられない。)

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 スタンドアップパドル・サーフィン(SUP)
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 きれいなビーチ   ヤシは青空に映える。

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 以上、九州の旅(18)神話④海彦山彦。